歳時記
平成28年6月13日 沙羅(サラ)が咲いています。
本格的に梅雨入りし気が滅入ります。熊本で被災された皆様には特に辛い思いをなさっておられると思います。
妙心寺派でも支援の輪が広がっている様です。一刻も早く立ち直られる事を願って止みません。
庭の沙羅が梅雨入りと同じ位に咲き始めました。
『平家物語』のイメージで「サラ」と書かずに、どうしてもこの様に漢字で「沙羅」と書きたくなります。
お釈迦様の入滅の時の沙羅双樹の故事と相まって、1日で落ちてしまう儚さから諸行無常の象徴でもありますが、インドの沙羅とは全くの別物です。どうやら日本への輸入時に名前を取り違えてしまった様です。
それはともかく、気が滅入っても辛い事があっても諸行無常の言葉通り常なる事はありません。良い時もあれば悪い時もある。前を向いて生きて行きましょう。
平成28年3月17日 今日は彼岸の入りです。
今日は、彼岸の入りです。うるう年なので例年より1日早い彼岸の入りとなりました。
ご存知かと思いますが、彼岸の中日は昼と夜の時間が一致し、お日様も真西に沈んでいきます。
そんな事から、私たちは、この世(此岸)とお悟りの世界(彼岸)が最も近づくと考え、ご先祖様や親しかった故人も身近に感じる事ができる素晴らしい感性を持っています。
春のお彼岸は、だんだん温かくなり多くの草木も芽吹き、生命の輝きを感じる季節です。
私の様に花粉症の方には憂鬱な季節でもありますが、それはさておき、春の生命の輝きを楽しみ自分の生きる力に換えていく事ができればいいなと思います。
写真の花は、ムラサキダイコンです。茶花に活け楽しむ事もできます。
平成28年1月15日 かき餅を作っています。

私が子供の頃は1月15日位までは「お正月」の気分がありましたが、今では世の中のスピードが速まっているためかお正月は三が日、長くて7日までの様な感じになっています。
さて、詳しく知りませんが、この地域ではお正月のお餅が乏しくなってきたら、味・色の付いた「のし餅」を作ってもう少しお正月の名残を惜しむ習わしがあるそうです。
先日、その「のし餅」を人から頂戴しました。少し切って焼いて食べたらたいへん美味しかったのですが、「かき餅」にして食べてみたいという話になり、妻が切って干しています。お正月気分はもう終わりですが、かき餅の楽しみはもう少し後までとっておきます。
平成27年11月11日 今年も参加「こころの祭 姫路」。
今年も盛会のうちに「こころの祭 姫路」終わりました。盛徳寺にご来場の皆様、有難うございました。
いつもの様に文覚上人と遺愛の石を公開した他、達磨さんをテーマに達磨像やお軸を並べお話し致しました。
そして今回は特別企画として登喜さんに「俳画表装作品」の展示をして頂きました。
いつもながらご来場の皆さんは熱心に話を聞かれ、また俳画の素晴らしい作品に一心に見入っておられました。
おかげさまで90名程の沢山の方がご来場下さいました。
またアドバイザーの網干地方史談会長さんが網干高校の地域の歴史学習の講師をつとめておられる関係で生徒さんらを引き連れてきてくださいました。生徒さん達も一生懸命メモを採り学習して次に回られました。私が高校生だった頃はあまり真面目に学習取り組んだ事がなかったので非常に感心しました。
いつも適切にサポートして下さる網干地方史談会長さん、そして俳画表装の力作を快く展示協力して下さった登喜さん、本当に有難うございました。
平成27年10月22日 魚吹神社 秋祭り 屋台大集合です。
秋晴れの下、宮の馬場(お旅所)に各村の屋台が大集合しました。
昨年のこの日は雨に降られ大変でした。今年は10月に入ってから快晴が続きますが、今日も男衆の熱気と相まってか暑いくらいです。
古代から続く福井荘(ふくいのしょう)の総宮でもあり象徴でもある魚吹八幡神社の例大祭です。
播州最大のこの祭りの伝統を守り且つ発展させ支えてきた民衆のエネルギーには圧倒されるばかりです。魚吹八幡神社を支えた熱き民衆の思いを、神社の梵鐘に刻銘した蒙山祖印禅師の伝えた歴史の光景は現在まで確実に受け継がれている様です。