兵庫県姫路市網干区坂上の『禅宗 盛徳寺』ー子授、願い事は、北向地蔵尊へお気軽にお参りください。

歳時記
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歳時記

平成26年9月12日 那智の滝にお参りしました。

11日、12日と研修会があり、世界遺産の熊野古道と那智の滝へ参拝してきました。

11日は、熊野本宮大社を参拝し、その後、熊野古道の中でも最大の難所といわれる所を大雨の中ずぶ濡れになりながら黙々と歩き、途中、般若心経を唱えさせて頂き来た道を引き返しました。

12日、いよいよ盛徳寺の開基文覚上人が荒行された那智の滝に参拝です。
3年前の紀伊半島を襲った大水害の傷跡を見てあらためて自然災害の恐ろしさを感じながらバスに揺られ、先ずは熊野那智大社にお参りです。
大社では、研修会参加メンバー全員でお祓いをして頂き、神楽の奉納もありました。さらに御神酒をよばれましたが、その厳粛さに長い階段を登ってきた疲れも忘れ、身が引き締まる思いがいたしました。
続けて明治の神仏分離で大社と分かれた西国観音霊場第1番の青岸渡寺を拝んで、那智の滝に向かいます。

単独の滝としては日本一の落差を誇り、昨日の雨で水かさが増したという那智の滝の迫力に息を呑み、文覚さんが命を落としかけるまで荒行を敢行した、その発願心の凄さの一端に触れ感動しました。
先程の熊野那智大社では宝物館に展示されていた那智の信仰を広める為に那智比丘尼が持ち歩いたという絵図『那智山宮曼荼羅(なちさんみやまんだら)』を拝見しましたが、その那智の滝の部分に文覚さんが荒行の中、矜羯羅(こんがら)童子と制多迦(せいたか)童子に助け出された場面が描き込まれており、昔は那智の滝といえば文覚さんという認識が一般的だった文覚さんの偉大さをあらためて感じる旅となりました。