兵庫県姫路市網干区坂上の『禅宗 盛徳寺』ー子授、願い事は、北向地蔵尊へお気軽にお参りください。
今日は旧暦の8月15日、中秋の名月です。
今日は雲が多く、日中は何となく蒸していたので、お月様がきれいに顔を出して下さるか心配していましたが、秋の空気に満月がよく冴えています。
まだ夜の8時ごろで東の中ほどに浮かんでいます。
月は昔からいろいろなものに例えられていますが、特に心に例えられて語られる事が多いようです。
まるい月には円かな心を。ある時はよいものも悪いものも素直に映しだしてしまう鏡に。ポジティブに生きている人には自らが光る事のできないものとして・・・月は、昔から私たち日本人の情緒に訴えかけ、何かを語らずにはいられないもののようです。
今日の朝刊に、昇りかけの月は空気との関係で赤い色以外の光は通りにくいので赤っぽく見えるという記事が載っていました。
なるほど、自然現象だけではなくて、人の心を通してもいろいろに感じるものなのだなあ、とひとりで勝手に合点してしまいました。
盛徳寺では、昔からこの日は庭にゴザを敷いて庭のホタルガヤを活けてうどんと団子をよばれるのが習わしになっています。
近所のお宅からはバーべキューをしているようで楽しそうな声が聞こえてきます。
ホタルガヤは、葉っぱにホタルがとまって光っているように見える「ふ」があるので、こう呼んでいます。うちでは単にススキと呼ぶ事もあります。
こうして活けてみると、中秋の名月にはススキがよく似合うなあと思います。